・RSR続報と駒苫×早実

NMA2006-08-19


駒苫×早実の決勝戦、終始緊迫した田中と斉藤の投手戦の末、延長15回引き分けで決着は明日に持ち越された。テレビ観戦する方でさえこの疲労感・・・両校選手のタフな体力と精神力に賛辞を!!明日の駒苫には史上2度目73年ぶりという夏3連覇の偉業達成を祈りたい。

昨日に続いてRSR2日目(19日)。妻と北大ジャズ研のSクンを乗せて夕方5時頃会場に到着すると「UA×菊地成孔」が始まったところ。今年7月リリースのアルバム「cure jazz」の曲が中心で菊地のセンスのいいアレンジが光る。が、フツーのジャズフェスに多いヴォーカルバンドに接近しているようで僕の期待とはギャップが・・・。
途中、うかつにも携帯電話のバッテリー切れに気がつき、充電サービスコーナーを探しに会場を去った。

出店の列に並びオムライスと生ビールで夕食を済ませ再び<Moon Circus>へ。
rei harakami×矢野顕子」。バルセロナSONARフェス出演経験もあるというテクノ、ジャズフュージョンを融合した rei harakami の打ち込みと矢野顕子のコラボ。後半のピアノ弾き語りの存在感はさすがの貫禄といったところ・・・。

RSRは全ての会場がスタンディング、充電が終わった携帯電話を受け取った頃から疲労が・・・。カフェなどの前の空いている椅子やベンチで体を休めながら彷徨っていると、勝井くんのヴァイオリンの音が遠くから聞こえてきた。

3万人収容の<Sun Stage>の最後方のエリアマップには載っていない<特設ステージ?>からで、インフォでは "会場のどこかで演奏" と書かれて気になっていた「Twin Tail」だ!(ラッキー!)勝井祐二 (vln)+照井利幸 (b)+中村達也 (dr)+豊田利晃 (映像)の同軌即興演奏。芝生に腰をおろしパワフルかつタイトなサウンドと映像に少しだけ元気をもらい<Green Oasis>へ移動。

ここでは最近国内外で注目されているという、女性一人を含む若者4人の「MONO」を観た。エモーショナルな中にもコントロールの効いた構成美のハードロックの轟音に身を委ね、PAブースのフェンスに寄りかかって半ば夢心地に・・・。

<Green Oasis>からさらに進むと人もまばらに。ワイフが見つけたハンモックで<Sun Stage>から聞こえてくる「Ego-Wrappin」を子守歌に消耗した体力を充電、ステージへ近づいた頃に演奏は終わった。
ふたたび最も遠い<Moon Circus>へ移動し、エリア内のピカンテというスープカレーの店で、北大ジャズ研Tくんがバイトしてると聞いていたので陣中見舞いがてらカレーを食べた。なかなか旨かった!!

いよいよ隣の<Red Star Fierd>最後のプログラム「帰ってきたスペシャルセッション」が26時からだ。まずパンクドラマーの草分け中村達也 (dr)、9月にソロで来道する大友良英 (g, turntable)、 tatsu (b) の3人の緊張感をはらんだ即興に固唾をのむ。やがて勝井祐二 (vln) と、ゲスト安藤裕子 (vo) が加わり即興的なヴォーカルと妖艶なパフォーマンス。安藤とほぼ交代する形で <Earth Tent>に出演していた Mo'Some Tonebender の百々和宏 (vo&g)が加わりさらに過激さを加速!! 大友良英ターンテーブルを縦に斜めに台に叩きつけたりレコードを叩き割ったりと超過激にノイズ音を爆発・・・、97年頃に解散した「Ground Zero」時代を彷彿とさせてくれて面白かったが、中村達也のセッションという "場" が彼にそれを呼び戻させたのかも知れない・・・。
アンコールを含めて予定を大幅に超えた演奏は1時間45分。

余韻を楽しみながら帰宅したのは4時半だった。メールス・ジャズ祭の4日間もいつもそうだったが、こういう大きなフェスは観る側も体力勝負。ことに RSR は僕にとっては目当てのステージが少ないことに加えオールスタンディングなのでしんどいけど、まあ「見逃したくない」という欲張りな性格ゆえなのか・・・。

あっ、でもこの日の大友良英に度肝をぬかれたみなさん、9月の「大友良英10番勝負」ギターソロ
http://homepage2.nifty.com/nma/
は、かなり違った大友良英の魅力を提示してくれるので頭を切り替えて来てくださいね。