・「高瀬アキ×瀬尾高志DUO」いいライブだった!!

NMA2007-11-04


先週末27日から「高瀬アキ(p)+瀬尾高志(b)」DUO北海道ツアーが、札幌、新ひだか町三石、釧路、北見の4市町で行われ、僕は札幌・くうと、三石・蓬莱音楽館の2日間ピアノ調律で同行した。
瀬尾くんはコーディネーター、ドライバー、プレイヤーと一人三役の活躍。ほんとうにお疲れさまでした。

当初は井野信義さんとの2ベースの予定だったが、井野さんのお母様が危篤状態ということで急遽DUOに変更されたにもかかわらず存分に楽しませてくれた。近年、瀬尾くんが井野さんと斉藤徹さんという即興ベーシストの巨匠(というほどの歳ではないが)を数回北海道に招き、地元のベース奏者を加えた「漢達の低弦」なるコントラバス・アンサンブルを行って交流を深めており、今回の緊急事態では井野さんが瀬尾くんを信頼しているからこそアキさんの共演者として託され、彼もその期待に十二分に応える熱演で大役を果たしていた。

アキさんが最近リリースしたオーネット・コールマンの曲やアキさん自身の曲を中心に演奏。金曜日に札幌入りし深夜までリハーサルをして臨んだというがそんなことは微塵も感じさせない。鍵盤上をエネルギッシュに奔放にヒジ打ち交じりで駈け回るアキさんに、瀬尾くんも井野さん徹さん仕込みの大胆奔放かつ繊細な奏法で応え、対等に触発し合いながら息のあったスピード感とハジけるような楽しさに終始惹かれた。アンコールは今年5月に他界された評論家・清水俊彦先生に捧げる曲、
(5月24日の日記参照)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=444115543&owner_id=3319652
蛍の光」〜アキさんの名曲「Song For hope」。演奏後の二人の充実感に満ちた表情、特に瀬尾くんのいい顔が印象的だった。なにしろ現役のベルリン・コンテンポラリー・ジャズオーケストラの作曲家、ピアニスト(といってもそんな情報は日本の怠慢商業主義ジャズジャーナリズムは取材もせず取り上げもしないから残念ながらお客さんが少ない)と対等に亘り合ったのだから・・・

アキさんといるといつもそうなのだがヨーロッパや日本の音楽事情や問題意識など終始音楽の話が尽きなく、その真摯なアクティブさも次のステップへといつまでも進化し続けるアキさんの限りないエネルギーと情熱の源泉なのだろうと感じさせられる。4日間のツアーを共にした瀬尾くんにとっては大きな大きな収穫だったことだろう。

「瀬尾くん、これからも期待しているよ!!」

11時半ころ打ち上げを終えてHさん宅を出発一人帰路に、富川まで高速道路が延びたことと夜のせいか160キロの道程を1時間半で自宅に着いた。


※写真;蓬莱音楽館 前回の日記でもご紹介したが、昨年からライブに使用しているHさんの会社の旧事務所(以前は地域の小学校など)、ふだんはHさんのリスニングルームで、JBLのスピーカーとCD,LPはおよそ1万枚近いのでは? ガラス越しに控え室と中庭が見え、敷地内には現在の社屋と芝生は 18ホールのパークゴルフ場になっている。二人のステージと、今回のために買い換えたピアノにサインをするアキさん。

※関連日記もどうぞ

SEOさん
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MDさん
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※カンダさんへ
というわけで27日の吉村光弘ライブ残念ながら行けませんでした。
すみません!

<ひとこと>

福田首相のしたたかなクリンチ戦法にあぶり出された小沢代表の野望!!
どうなる政局!!