・レクチャー

NMA2008-02-13


リトアニア・ヴィリニュス・ジャズ祭プロデューサーのアンタナス・ギュスティスのレクチャーに行ってきた。聴衆は10人ほど、もったいない!!

面積  リトアニア 65.200平米 北海道 83.500平米
人口        360万人       560万人
首都ヴィリニュス75万人  札幌188万人

リトアニアのジャズはソヴィエト時代の一時禁止時期を経て、1980年代に、
ガネーリン(p)、チェカーシン(reeds)、タラソフ(ds)がリトアニアに集結し、後進の育成に貢献し現在に至ったというのがおおまかな流れだそうだ。
若手アーティストに「師はだれか?」と問うと、ほとんどが3人の名前を挙げるそうだ。

レクチャーではその3人のトリオのCDを視聴した後、注目の若手アーティストのソロ、グループ、パフォーマーやオーケストラとのコラボレーションなどを映像で観た。中には宝示戸亮二と共演し、年内にCDリリースされるというリード奏者のリューダス(Liudas)のソロもあった。

北海道よりも小さいリトアニア、札幌よりも小さいヴィリニュスで、これほどクリエイティブな音楽が存在することに驚いた。何故か?
根底には音楽や演劇などの歴史の違いなどもあるのだろうが・・・。

これまでNMAの活動は「東京ではなくて世界に通用するアーティスト」「狭義のジャズではなくて世界に通用するジャズ(音楽)」を目指すアーティストが育ってほしいという願いもこめて、国内外のアーティストを紹介し続けてきたつもりだったが・・・。
いろいろ考えさせられるレクチャーだった。

帰宅してから、確か、ガネーリン、チェカーシン、タラソフのトリオによるLPレコードがあったと思い探して聴いてみた。録音は1978年と1980年(写真左)
またチェカーシン、タラソフは、1989年ドイツのメールス・ニュージャズ祭、セルゲイ・クリョウヒンのパフォーマンスを交えた衝撃的な「POPULARNAJA MEHANIKA」のメンバーだった。(写真右、DAT音源はあるがビデオが無いのが残念だが・・・)
クリョウヒンは1996年のナウミュージック・フェスティバル・サッポロに出演予定だった直前に病に倒れこの世を去った・・・。