・アッという間の3日間でした

NMA2008-05-23


"Breath Passage 2008"

下北沢レディジェーンのオーナー、Bigtory 大木さんの企画による、姜泰煥を軸に出演者を入れ替えながら全国13公演を展開するイベントの北海道ツアーの出演は、

姜 泰煥:アルトサックス
高橋悠治:ピアノ
さがゆき:ヴォイス

という3日間がアッという間に終わった。

[写真1] ジスイズ


[写真2] 札幌の打ち上げ



19日/釧路ジス・イズ

9時半すぎに車で出発、道央道で夕張、樹海ロードを経てトマムから道東道に乗ると間もなく霧に遭遇、視界五十メートルほどの幻想的な世界をくぐり抜け本別インターから再び一般道に。2時前に釧路空港に着きコーヒーショップでかるく昼食をとる。釧路空港は小高い丘陵地帯にあるのでスッポリと霧の中。ショップのマスターに聞くと「霧の中でもだいじょうぶ」と言うとおりほぼ定刻の2時半に3人が到着。

"Breath Passage 2008" 北海道ツアーのはじまりはじまり〜〜〜

大野一雄さんの写真などで歴史が刻まれたジスイズ。
まずは立ち位置を決めて調律。
久しぶりに聴く姜さんの孤高とも思える超絶的ハーモニクス&ノンブレス奏法と悠治さんの作曲家としての感性と経験を彷彿とさせる独特の音使いと構成が生み出す暖かくかつ瞬発力にハッとさせられる音と、2大巨匠のあたたかさに包まれながら昨年8月札幌 KOKOPELLI でも垣間見せたヴォイスで全編を貫くゆきさん・・・。即興演奏の本道ともいえる濃密な音が充満する。





20日/札幌・ヤマハアベニューホール

釧路の寒さがひびいたのか風邪気味だった姜さんの体調も考慮して3人はJR
で移動。僕は東京から追っかけてきたさがゆきさんのコミュ管理人のS協会さんを乗せて9時半に出発し昨日と同じルートで札幌へ。途中所々で雨や霧、夕張から高速に乗ると雨交じりの横風、mumuuu〜〜、札幌のお客さんの入りが気になる・・・。

調律を終えてサウンドチェック、ホールの音響がライブ(残響がある)なのでノン PA、完全アコースティックでやることに決定。
心配したお客さんの入りもいつもの若者達が風雨にもめげず来てくれて悪天候を思えば上々の入り、熱心な聴衆の期待に応えてホールの音響特性を存分に取り込んだ演奏がハジけて聴衆を魅了。


打ち上げは体調を崩したカンさんはホテルで休んでもらったのは残念だったが20人という賑やかさ。マイミクの音大の先生が連れてきた学生たちを悠治さんの隣に座らせカルチャーショックを注入!!

打ち上げのあと、旭川の主催者テツBEEさんと、4月にH大を無事卒業して山口の実家に帰ったばかりのNMAスタッフ佐賀優子が我が家に泊まる。4人でワインを飲み最後まで起きて語っていたテツBEEさんとカミさんが寝たのは4時だそうだ。


21日/旭川アーリータイムズ

昨日の札幌から合流した企画者の大木さんとメンバー3人を乗せ旭川へ。ホテルのチェックインまで時間がありすぎるので旭山動物園を見物していると、調律の時間がキビシくなったが無事開演。
札幌からはS協会さんに加えて、佐賀優子、名古屋からゆきさんの弟子という女性と横浜からきたという男性も合流。

二度のアンコールを受けた3人は上機嫌で、姜さんもお茶目ぶりを発揮し、ゆきさんは大はしゃぎ、悠治さんは二人の様子を暖かいまなざしで包み込んみながら演奏を終えた・・・

3公演はそれぞれの「場」と「人」によって異なる音楽が誕生するというライブならではの魅力をたっぷりと堪能した。
演奏を終えた3人も聴衆も我々スタッフもみんないい顔で記念撮影。

いやぁ〜!ほんとうに充実した楽しいツアーだった。

姜さん、悠治さん、さがゆきさん、
ジスイズの小林さん、旭川の白石さん、山口に帰ったばかりなのに戻ってきてくれた佐賀優子、スタッフのtoyamくん、協力してくれたみんなとお客さん、
本当にありがとうございました。感謝