・『ののこ plays John Zorn』26日です!!

NMA2008-07-22


ののこ帰省ライブ

『ののこ plays John Zorn


2006年8月、岩見沢東高校を卒業したばかりの18歳で渡米し、
ニューヨークで音楽修行中のののこ(吉田野乃子さん)が、
昨年の「岩見沢キタオン・ジャズフェスティバル」出演から、
ちょうど一年ぶりに一時帰省することになり、
師である作曲家・サックス奏者、
ジョン・ゾーンの「エレクトリック・マサダ」の曲などを中心に、
ライブを行います。


7月26日(土)ジッピーホール
東区北16東1西沢ビル2F (東警察署向い)
開場/18:30 開演/19:00
前売券¥2,000 当日¥2,300 学生券各500円引
4プラ、大丸、ヤマハ各プレイガイド他にて発売中

<出演> エレクトリック・ソーメンズ

吉田野乃子 alto saxophone
山田 賢  guitar
高柳真衣子 keyboard
本間洋佑  bass
長崎 晃  drums
竹澤有貴  percussion
神田 竜  laptop electronics(音源提供)

主催・問い合わせ・予約/NMA Tel 011-742-3458 nma-1983@mbr.nifty.com
詳細 http://homepage2.nifty.com/nma/

【写真】
1989年6月『John Zorn's NAKED CITY』メールス・ニュージャズフェス(ドイツ)で8千人の大歓声に応えるジョン。若い!


<ののこ>

2008年8月、岩見沢東高校を卒業したばかりの18歳のののこは、
音楽修行のため単身ニューヨークへ。
直後にジョン・ゾーンと運命的な出会いをはたし"師匠"と仰ぐこととなる。
昨年7月岩見沢キタオン・ジャズフェスティバルでオープニングをつとめた
「エレクトリック・ソーメンズ」は、
そのジョン・ゾーンの曲を演奏し絶賛された。
さらに1年、ののこがふたたびニューヨークからやってくる!!

☆ののこミクシイ http://mixi.jp/show_friend.pl?id=5497316
☆ののこの Myspace music http://www.myspace.com/nonokoyoshidamusic


John Zornについて>

1980年代から世界各地のフェスティバルに出演するなど先鋭的音楽シーンに、
多大な影響を与え続ける作曲家、アルトサックス奏者。
80年代には東京にアパートを借り度々来日し、
集団即興演奏に独創的なルールを導入し革命をもたらしたことで有名な「Cobra」は、
その後の日本の即興音楽シーンに多大な影響を与えた。
1989年「NAKED CITY」、1994年「MASADA」などを結成。
プロデューサーとしても1995年自らレーベルTZADIKを設立、
さらにライブハウス The STONE をオープンし、
ニューヨークから新しい音楽や実験的な音楽を発信し続けている。

☆「the stone」 http://www.thestonenyc.com/
☆TZADIK レーベル http://www.tzadik.com/

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<ののこからのメッセージです>


こんにちは、ののこです。
このたび、NMA(ナウ・ミュージック・アーツ)のご協力のもと、
エレクトリック・ソーメンズ再結成ライヴが行えることを大変嬉しく思います。

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個性を発揮できる、自由な即興音楽、ジャズに魅力を感じ、
それを学ぶためにニューヨークに渡りましたが、
私はそこで、様々な芸術を吸収し、
独創的な音楽を創りあげているジョン・ゾーンに出会いました。

ジョンや、ニューヨークの前衛音楽界のミュージシャンたちは、
「他人を喜ばせること、楽しませること」を最優先に考える、
“商品”としての音楽ではなく、
自分の感性、個性をそのままぶつける、“芸術”としての音楽を、
人生をかけて追求しているのでした。

彼らの影響、アドバイスを受け、
私もジャズにこだわらず、もっと自由な、
自分にしかできない表現を探そうと思うようになりました。


ジャズの即興演奏というと、
コードに添って、演奏者が順にアドリブソロを取る、
と言う形式が一般的です。
私は、ジャズを演奏したいと思っていた頃、
即興の部分で、「どんなメロディを、どんなリズムで演奏しようか」
ということで頭がいっぱいでした。

でも、音楽の創り方、
即興演奏の仕方なんて、それだけではないんですよね。
全く固定のビートがない中、様々なノイズをみんなで出し合い、
音色とタイミングだけで会話する音楽。
テレビのチャンネルを次々と変えるように、
不愉快にブチブチと切れて、断片的に演奏される音楽。
バンドメンバーが一人だけ、
他の全員と全く関係ないことをやり続ける音楽。

楽器の演奏の仕方も、何が正しく、何が間違っている
などという決まりはあるのでしょうか。
サックスだって、叩いてみたら、
ドラムには出せない素敵な音が出せるかもしれません。

・・・・“音楽”の定義って、いったい何なんでしょう。
五線紙の上で、12音階を使うだけでは
表現できないこともたくさんあります。
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今回私たちは、ジョン・ゾーンの様々な楽曲を
エレクトリック・バンド用にアレンジして演奏します。
みなさまの顔面にパンチをぶち込むような、
そんな音楽ができればと思っております。
ご来場をお待ちしております。

2008年7月22日  吉田野乃子

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<ののこに期待>
       
               ・・・・・・・・・・・ NMA 沼山


僕がののこと出会ったのは、
本業のピアノの調律で岩見沢市の自宅を訪問したときで彼女は中学生でした。
すでにアルトサックスを習っていたののこが高校生になったとき、
小樽市在住のサックス奏者奥野義典氏を紹介。
高校を卒業して間もなくNYへ渡った直後、
ジョン・ゾーン、ネッド・ローゼンバーグという二人の偉大なサックス奏者と、
あまりにも衝撃的な出会いに恵まれましたが、
すべては彼女の音楽への強い思いが幸運を呼び込んだ結果だと思います。
同時にその幸運を開花させるか否かもののこ次第です。

ジョン・ゾーン、ネッド・ローゼンバーグ氏、
そしてジョンにののこを紹介したピアニストの藤山裕子さんは、
それぞれNMAのライブで数回札幌にも招き、
ジョンもネッドも親日家であることなど僕が信頼している音楽家たちでもあり、
僕としてもののこの成長を心から願っているひとりです。

昨年のキタオン・ジャズフェスティバル出演からさらに一年、
ののこの成長をこの札幌で皆さんとともに見守りながら応援したいという願はもちろん、
これまで札幌に招くことができなかったジョンの『NAKED CITY』や『MASADA』の楽曲を、愛弟子であるののこと「エレクトリック・ソーメンズ」の演奏(今回は主にMASADA)によって、CDではとうてい知り得ないその魅力の一端を皆さんに体感してほしいという思いから、
『ののこ Plays John Zorn』を企画しました。

ご来場をぜひぜひお待ちしています!!