・新刊とCDが届きました


9月末のコンサートツアー中に新刊本とCDが届いたので紹介します。

●新刊『大友良英のJAMJAM日記』河出書房新社

●木村昌哉くんがメンバーの『SXQ saxquintet』のCDと初の海外ツアー

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新刊『大友良英のJAMJAM日記』

大友良英 著/河出書房新社
2008.09.25発売 ● 640頁 定価2,940(本体2,800円)

ことし6月『MUSICS』(岩波書店)が発売されたばかりの大友良英の新刊『大友良英のJAMJAM日記』が9月25日に発売された。
1988年「Tokyo Atom」連載のメール配信から始まり、メルマガからブログへと10年間の日記が分厚い本になった。もちろん僕もこれまで彼の日記を愛読してきた一人。そこから得たものは、大友良英という一人の音楽家の生き方だけじゃなく、彼を取り巻く日本と世界の音楽シーンの動向、世の中の流れなど計り知れないほど中身が濃く大きい。その上ふだん着のままの口調で書かれていることもたまらなく楽しい。
札幌関連では2000年「ONJQ」「Cathode」北海道ツアーや2002年「Anode」世界初演そのほか随所に。1999年冒頭の見出し写真には大友くんとクリスチャン・マークレイと僕の3人が東京オペラシティで撮った写真が載っているのも個人的には嬉しい!!(19年も前の写真なので若い)
売り切れないうちにぜひご一読を!!

<参考>

気が遠くなるくらいの数のコンサートやレコーディングをし、いくつもバンドを作っては解散し、何度も打ち上げをやり、レコードを捨て、ギターを再び弾き出した……。日本を代表する音楽家大友良英10年分の探求の軌跡がここに!(河出書房新社HPより)

10年とは思えないくらいいろんなこともあった。その間にオレは髪の毛と内臓の一部と何人かの友人を失い、何人かの友人と数キロの体脂肪を得、ギターを正面から弾くようになり(・・・)で、あいかわらず同じような服を着て、下手な英語で旅をし、オレのような顔をした演奏をしてやがる。あきあきだ!! ・・・ってほざけばかっこいいかもしれないけど、そこまでセンシティヴじゃないオレは、そんな暮らしにとりあえずは全然飽きてない。おかげで、今日も懲りずに音楽をやり、打ち上げをしてる。(本文より)=(著書帯より)

河出書房新社 http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309270470
JAMJAM日記 "はてな版" ブログは http://d.hatena.ne.jp/otomojamjam/
それ以前のJAMJAM日記は http://www.japanimprov.com/yotomo/yotomoj/index.html
ミクシイ日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=961780142&owner_id=1051306


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CD『頭ン中 in your head / SXQ saxquintet』

All composed by matsumoto kenichi
lippaservice ls-001  ¥2,000
2006年9月11日 横浜リリスホールにて収録
http://www.geocities.jp/takuhatsu/gaman/SXQ5.html



目下ロシア、リトアニアツアー中!!

ひと月余り前の夜、キムキム(木村昌哉くん)から電話があった。
 K「SXQで10月にロシア&リトアニアツアーが決定しました」
 N「えっ!ほんと!よかったなぁ!木村君初めての海外だよな!おめでとう!!」
 K「CD送ります、北海道でもライブやりたいです!!」
 N「キムキムの凱旋ライブ、なんとか実現したいので検討するよ!!」・・・・・

きっかけは去年東京でのイベントを視察に来日したリトアニアビリニュス・ジャズ祭のプロデューサーの目にとまったことからツアーが決まったそうだ。
キムキムとは1990年頃、評論家・副島輝人さんとメールス映画のツアーで旭川の「邪図院・志乃」に行った時の打ち上げで、当時旭川に住んでいた学生だったキムキムがサックスを聴かせてくれたのが初対面。卒業後札幌(正しくは江別市)に帰ってきた彼は、NMAが1996年から4年余り続けた「ナウミュージック・ワークショップ」の常連として腕を磨きながら「フェイクスウィート」や「カンガルーノート」を結成して活動していたので、当時の仲間はたくさんいるし懐かしく思う人も多いと思う。酒が大好きだが非常に真面目で優しい性格で、我が家で音楽談義をしながら酔いつぶれて泊まったことも度々あった。
2000年に上京し、松本健一SXQ、藤井郷子オーケストラなどで活躍している。


<9/29 新宿ピットインでのライブの紹介文>

「SXQは、この数年間に出現したジャズ・グループとして屈指の存在である。
5人のメンバーは日本ジャズ界の中堅を担う、今もっとも脂が乗り切っているミュージシャンたちだ。なによりもサキソフォンばかり5人という発想が良い。実験的なコンセプトを見事に流麗なサウンドに仕上げている。5人の合奏が、時には雅楽の笙を想わせるハーモニーになったり、それが激しいソロに転じたりと、きわめてユニークな演奏形態である。
SXQは疑いもなく、今日の日本のジャズを代表するグループのひとつであると、私は高く評価している」(ジャズ評論家・副島輝人


SXQ saxquintet ロシア・リトアニアツアー
10月3日 ~ 13日

松本健一:ss 
立花秀輝:as 
藤原大輔:ts 
吉田隆一:bs 
木村昌哉:ss&ts


ロシア

10/3 サンクトペテルブルグ THE PLACE Club
10/4 モスクワ DOM Cultural Center
10/5 モスクワ Bilingua Club
10/6 アレクサンドロフ Marina Tcvetaeva Museum
10/7 ニージニーノブゴロド Cinema-concert Center RECORD
10/9 ヤロスラブリ ARS Center


リトアニア

10/11 Vilnius Jazz Festival
10/12 Homo Ludens , Jonava
10/13 Art galery "Vartai", Vilnius