・金土ライブ2本

NMA2008-08-17


金曜日夜はののこの「岩見沢カルテット+1三大都市ツアー」最終日で、
夏休み帰省中、彼女がリーダーをつとめる最後のライブが、江別市「ドラマシアターども」で行われた。
メンバーは岩見沢の高校時代からの仲間によるカルテット+ゲスト。
ののこが中学生のころから立たせてもらっているステージとあってお客さんもほぼ満席。どもさんの父親のような温情が会場からも伝わってくる。
 
  吉田野乃子(alto sax)
  高島諭 (piano)
  杉本昌也 (bass)
  佐藤俊彦 (drums)

  guest 鈴木友美(cello)


岩見沢カルテット」はすべてアコースティック楽器なので、昨夏以来の演奏力の進化を確認できるなかなかいいチャンス。
彼女のオリジナル曲を中心にジョン・ゾーンの作品を交え、なんと板橋文夫の曲も1曲。アンコールでのサックスソロの自作曲では今日のののこの思いのすべてが凝縮された心に残るすばらしい演奏だった。

先月26日、エレクトリック・ソーメンズの「ののこ Plays John Zorn」、
27日「アガルタ通信」のゲスト、そしてこの夜のライブと3回聴くことができたが、昨年の帰省時に比べてかなりの成長ぶりが嬉しかった。

若干20歳、今はまだ修行中でテクニックも習得中の段階なので、一連のライブはやや几帳面に感じたが、1年ぶりのメンバーかつ新曲が多かったことと、ののこ自身がライブの経験を重ねることで徐々に解消できるだろう。
それよりも、多彩な奏法と一音一音のイメージを確かめるような丁寧で正確なキー操作は、やはりネット先生(Ned Rothenberg)から学んでいる成果を感じる。
ジョン師匠とネット先生の音楽性とテクニックをさらに吸収して、
一年後には作曲演奏ともにさらにスケールアップしたののこに期待したい。


休憩時間に「ごぶさたしています、高島です」と声ををかけられた。
岩見沢のピアノの先生で中学生の頃から調律させてもらっていたが、
当時岩見沢の楽器店に勤める高島さん(その後独立して音響関係)と結婚したので、調律もその楽器店に奪われて(笑)しまって、以来20年くらいお会いしていなかった。
後半のステージを見ていてピアニスト高島くん???
やっと親子と気付く!!
一人だけ中年の(ゴメン)ドラムスの佐藤くんは、
学生の頃、宝示戸亮二の「ほうじとばんど」で活躍してくれていた。

人のつながり時の移ろいは意外で面白いもので僕の人生の財産だと改めて幸せに思い、もっともっと長生きしたいと思った。


20日にNYに戻るののこ最後のゲスト出演ライブ

8月18日(月)『呼吸と共弦』高岡大祐+瀬尾高志+佐々木伸彦(g)ゲスト 吉田ののこ!
 at L.i.b gallery-リブ・ギャラリー(札幌市中央区盤渓435番地26)
 詳細はSEOくんのミクシイで
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=903511248&owner_id=671729

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土曜日は、前夜雨中のRSRに出演した「山下洋輔ニュー・カルテット」がくうでライブ。

午後から調律、本番も調律の立ち会い兼ねてしっかりと客になっていた。
チケットが¥5,000のせいかいつもの学生たちの姿はほとんどなく、「キアズマ」や「ピカソ」などに歓声をあげる世代の客層で満席。

洋輔さんを初めて観たのは1968年新宿ピットイン。
近年は節目節目で若手を起用した新メンバーを結成してリフレッシュ進化してきたが、とりわけニュー・カルテットでは、特にシャープでパワフルなドラマー(小笠原拓海=札幌出身)が功を奏してか?洋輔さん本来の熱〜い演奏(独断ですが)を久しぶりに堪能させてもらった。

外にでるとキリッとした空気が夏の終わりを感じさせていた・・・

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夏休み最後の一日はオリンピックTV観戦三昧。
ソフトボール、女子レスリング、男子水泳リレー・・・
『よくやった!感動した!!』